モスクワ
2007年に都市建設から860年を迎えたモスクワは、ロシアの政治、経済、文化の中心地として現在も発展を続けています。歴史の舞台となったこの街の最大の見どころは、世界遺産に登録されているクレムリンと赤の広場。ほかにも豪奢な宮殿や聖堂、劇場や美術館での芸術鑑賞など、歴史と現在が交錯するモスクワには、ロシアの魅力があふれています。
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クレムリン |
ロシア語で城塞を意味するクレムリンは多くの都市に存在しますが、なかでも有名かつ最大なのはモスクワのクレムリン。城壁の内部には中世ロシアの美の粋を集めた建築が数多くあり、歴代皇帝の遺した工芸美術品や、ダイヤモンドのコレクションなども展示されています。かつては帝政ロシアの王朝府、ロシア革命後はソビエト最高会議場として用いられ、ソビエト政権の代名詞となった建造物で、モスクワで一番の観光名所となっています。 |
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サボールナヤ広場(寺院広場)
訪れる観光客で賑わうこの広場は、皇帝の戴冠式やロシア正教の行事が行われた場所。周囲を数々の美しい聖堂に囲まれた、クレムリン観光の中心となる広場です。 |
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ウスペンスキー寺院
クレムリンの中心に建つ、かつてのロシア帝国の国教大聖堂。壁と屋根を飾るフレスコ画とイコンは必見ですが、中でも「聖三位一体像」は見ごたえがあります。
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受胎告知寺院
皇帝の礼拝に使われた瀟洒な聖堂。イワン大帝の命により1484〜1489年にかけて建立されました。プスコフ(プスコフ州の州都)の建築家によって建てられた純ロシア的な建築で、教会内部を埋め尽くす迫力のイコンも必見です。
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武器庫
16世紀に兜や兵器を作り、保管する倉庫と建てられたものを、ピョートル1世の勅令で歴史博物館に。鎧、甲などの武器のほか、金銀細工、宝石などが展示されています。
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ダイヤモンド庫
世界一大きなダイヤモンド「オルローフ」は必見。武器庫の一部にあり、宝石に彩られた王冠や帽子など、美しいダイヤモンドのコレクションを展示しています。 |
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赤の広場 |
歴史の舞台となった広場。クレムリン、聖ワシリー聖堂と国立歴史博物館、グム百貨店に囲まれた場所で、ソビエト時代にはメーデーや革命記念日に盛大なパレードが行われました。 |
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聖ワシリー聖堂 |
ネギ坊主を思わせるカラフルなドームが一際目を引く聖堂。現在は国立歴史博物館の分館となっており、ロシア建築を代表する文化財として観光客に人気があります。
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救世主キリスト大聖堂 |
モスクワ川に面して建つ白亜の大聖堂。103メートルの高さを誇るこの聖堂は、44年もの歳月をかけて1883年に完成しましたが、1931年に爆破。その後1999年になって再建されました。巨大な内部空間や荘厳なフレスコ画など、当時の威容が忠実に再現されています。 |
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オスタンキノ宮殿 |
全てが木造の豪華な宮殿。まるで大理石のように装飾された柱や壁は見事なできばえで、宮殿の劇場では現在もコンサートなどが開かれています。 |
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プーシキン美術館 |
ピカソやルノアール、マチスなど、名だたる名画を数多く所有。世界屈指の西洋絵画コレクションを誇るロシアを代表する美術館です。古典主義様式の壮麗な建築物としても知られています。 |
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トレチゃコフ国立美術館 |
ロシア美術を数多く収集、展示するロシア最大のロシア絵画美術館。膨大かつ優れたコレクションを目当てに、世界中から観光客が訪れています。 |
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国立歴史博物館 |
赤の広場に面して建つ博物館で、その建築は1991年に特別文化遺産に指定されました。ロシアの歴史と文化に関する資料が展示され、そのコレクションは、質量ともにロシア最大級を誇ります。
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ボリショイ劇場
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世界にその名を知られたオペラ・バレエ劇場。ロシアを代表する大作曲家の作品が公演され、ボリショイ・バレエの本拠地としても知られています。 |
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